長井の祭りのマナーとあれこれ

長井地方の祭りは独特です。所変われば・・・。という言葉もある様に、全国津々浦々、地域の特性を持った祭りがたくさんあります。
知らないことが多いと恥ずかしい思いをしたり、注意されたり、怪我をすることもあるかもしれません。
ここでは、長井地方の祭りを楽しむ基本的なマナーとルールをお伝えします。



マナーその1 獅子を迎えるには

祭りで獅子は各家々を回りお清めをします。
迎えるにあたり準備しなければならないものは以下のものになります。
1.お酒(とっくり1本か2本)
2.おちょこ
3.花(總宮神社に対するお気持ちです)
4.神饌(しんせん)(するめや昆布、玉こんにゃくや、ちょっとしたお供え)
以上をお盆の上に上げて、行列や獅子舞を待つのが礼儀です。
神饌(しんせん)

おちょこは、行列に参加する人たちを労い、差し上げる為に用意しておきます。「ど〜ぞ」とご遠慮しないで、お声掛してふるまってください。
神饌とは、お供物のことを言います。神様はお酒だけではなくおつまみも召し上がります。そのために用意しますが、実際獅子はお神酒しか頂きませんので、行列される方や親類縁者にふるまいます。

獅子舞がお家に近づくと、係の者が提灯を持って「ここにこい(実際言いませんが)」と合図をします。警護(力士)が近づき、用意されたお盆の上からとっくりを1本取り、獅子にお酒を差し上げます。(この時、とっくりは警護が取りますので、渡さなくても結構です。お盆などご用意の無いときに限り手渡し下さい。)
お神酒を頂いた獅子は鉢合わせ(パコン)として、厄を祓います。鉢合わせが終わりましたら、警護に「花」をお渡し下さい。

ポイント
ご用意されたお酒は、獅子がお神酒をいただくまで、どなたにもついではいけません。神様より先に用意したお神酒を飲むということは失礼なことに当たるのです。獅子がお酒を頂いてから、ふるまって下さい。


マナーその2 かがり火の焚き方

夕刻のかがり火は幻想的で祭りの雰囲気をより盛り上げてくれます。
アスファルトの上での直焚きは絶対にしないで下さい。
かがり火


マナーその3 獅子に鉢合わせ(お祓い)をしてもらいたいとき【観光や氏子以外で祭りを見に来た時等】

祭りの道中で、お子様やお年寄り、妊婦さんなどを見かけたとき、獅子舞役員や警護が機転を利かせ、パコンパコンと鉢合わせをしてお祓いをしてくれる場合もありますが、故意ではなく見落としたり、祭典係の指示された時間通りに行かなければならず、先に進む場合があります。
どうしても、お願いしたい時にはあらかじめ獅子の前で獅子を待ち、祭り提灯を持っている係りに声を掛け「お獅子様にお祓いしてほしいのです。」と伝えて下さい。
その際にお気持ちがあれば少しお賽銭をティッシュ等にお包み頂き(そのままでは失礼ですので)警護が来たらお渡し下さい。
道中どうしても急ぐ場合はお祓いできない場合がございます。その場合はご容赦いただきますようにお願い致します。

注意
お賽銭を神楽獅子のように、獅子の口の中には絶対に入れないで下さい。長井地方の獅子舞にはそういった文化はありません。大怪我の原因にもなります。
お賽銭を神楽獅子のように、獅子の口の中には絶対に入れないで下さい。


マナーその4 お神輿が来たら

長井地方の祭りでは獅子舞が中心であると思われがちですが、行列の中心は「お神輿」にあります。お神輿には總宮神社のご神体を安置し、氏子地域を回ります。お宮が行列とともに移動しているものとお考え下さい。
獅子舞はご神体の載ったお神輿の安全を確保する為に道の隅々を蛇行しながら祓い清めて行きます。
獅子舞の後に続くお神輿が来たら、お参りをして下さい。1年にたった1度だけ氏子地域を回る大神様のご利益を手を合わせ、感謝することでしっかりと受けてほしいのです。

ポイント
お神輿が来たら、進行方向正面に進み、お賽銭をあげ、鈴を鳴らし、
二拝(二回深くお辞儀)
二拍手(二回手をたたく)
一拝(一回深くお辞儀)
をして、参拝してください。


マナーその5 順路沿いでないご家庭では

行列は順路に沿って進みますので、順路の奥のご家庭の方は、恐れ入りますが、沿道までお出になってください。その場所より、獅子がお祓いを致します。(マナーその1を準備して下さい)


マナーその6 上から見るな

お神輿や、獅子は神そのものです。その為、警護はよく「シタイロ〜〜」と声をあげます。神様と獅子が来るから、皆さん神様より下に居てください。という意味があります。
古くは2階から行列や獅子舞を見物していると、引きずり出されたそうです。
2階の窓や高いところから行列や、獅子舞を見物しないようにして下さい。


マナーその7 その他

危ない 獅子舞は蛇行して道を進みます。慣れない人が近づくと、予期せぬ方向に獅子が進み衝突する場合があります。
小さなお子さんや、お年寄りなどは出来るだけ近づかないようにご注意下さい。お子さんが獅子の幕を触ったりすることはご利益があり良いとされる事ですが、その場合には大人が付き添って下さいますようにお願い致します。

お囃子 總宮神社はもちろん、それぞれの祭りにはお囃子として、笛太鼓を担当する一団がいます。笛が吹けたり、太鼓がたたければ、基本的にどなたでも参加いただいて結構ですが、お宮のハッピを着た者に一旦お声掛けいただいて参加してください。ただ単純に演奏すればよいというものではなく、それぞれのお宮のリズムや、ペースがありますので、大切なマナーです。


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