木造彩色男神坐像(平安時代)、木造彩色観音立像(室町時代)、鬼面 (天明二年)、絵馬(羅城門図、草摺曳き図、竜神の図)等は指定文化財。外には、大鏡、陳札、扁額、獅子頭、大明神縁起書、宮村物語などがございます。
宝物展示室
宝物展示室に並ぶ獅子頭
神社宝物館に展示してあり、随時拝観できます。
ご希望の方には「總宮神社歴史年表」をさしあげます。 あやめ公園は本社の外苑で、高台は境内地になっています。
鬼 面(長井市重要文化財)
御本殿新築の折、棟の両端にかかげたものです。
(タテ3尺7寸 × ヨコ2尺4寸)
その口唇上下とも朱塗りで、奥歯にはかすかに金色のあるものが認められます。悪魔退散の意味で用いたものといわれています。
拝殿に掲げているものには天明2年の銘があります。
大型絵馬
江戸時代貞享2年(1685年)羅城門図(147×198)
長井市で一番古い絵馬です
日本では、大昔にお祭りの時神馬が献上され、雨乞いや止雨等の大事な願いを神様にかなえてもらおうとしました。平安時代の中頃からは生きた馬のかわりに、馬の絵をかいた絵馬が奉納され、室町時代の末頃からは願の種類によっていろいろな図柄の絵馬が奉納されるようになったのです。
總宮神社に奉納されたこの絵馬は貞享2年(1685)のもので、長井市では最も古い絵馬です。『諸願成就』のため斉藤忠左衛門が奉納したもので、『武者絵馬』『物語絵馬』と言われている種類のもので、男子が強く男らしく育つことを願っておさめられました。絵の内容は源頼光の四天王の一人渡辺綱が京都の羅生門に鬼が出てきて綱の兜をつかむ。綱はあわてず鬼の腕をつかみ、刀をぬいて肘から斬りとって家に持ち帰ったという伝説を絵にしたものです。渡辺綱のように勇気のある丈夫な子に育つことを願ったものです。
江戸時代(貞享2年)羅城門図(147 × 198)
長井市重要文化財
寛文11年改 獅子頭 置賜最古の黒獅子
寛文11年獅子頭
寛文11年獅子頭(口をあけてみたところ)
1)長井の獅子頭の種類と特徴
唐獅子
1)頭に宝珠がない
2)眼はマユの真下
3)黒眼は書き眼
4)巻毛の彫がある
5)キバは前歯にある
(勧進代の總宮神社・白兎の葉山神社だけ)
蛇 頭
1)宝珠(金の玉)がある
2) 眼はマユの斜下前
3)黒眼は白眼(金色)より飛び出して、丸く彫られている。
4)巻毛彫りはないのが多い。
長井市内の獅子幕
多くは、波と水玉・獅子玉に染抜かれており縞はない。
長井の獅子は、他地域のものと異なり、前記の種類でいうと、『蛇頭』に属するもので、目玉が丸くとび出て、眉が目玉の後方に下って、前後に面長の獅子として彫られ、獅子頭といわず、蛇頭といっている。それに波頭を表した大幕をつけ、多人数の舞手が入り、大幕多人数入り獅子となっている。
舞い方も蛇行し、頭は一定の高さに保って上下せず、腰に動きをつけてすべるように舞う。
『寛文11年(1671)9月19日改』 と、白眼内に書かれた記事から考えると、実際に制作されたのは、100年前として1570年代、即ち元亀の頃、伊達晴宗の時代だから、中世の末になる。
この地方では、最古の獅子頭としての又1500年代から確実に、この獅子頭を使って獅子舞が行われていたという唯一の物的証拠にもなる貴重な資料である。
高さ 約30cm
横 約30cm~40cm
縦 約40cm~50cm
重さ 約5kg~8kg