家相の源
家相の源は、古代中国に発祥し、我が国には七世紀頃に百済の僧侶によって伝えられたといいます。その後大宝律令、延喜式などによって陰陽博士が設けられ、加茂家、土御門家、幸徳家などの諸家が天文、暦とともに家相、地層学を世襲的に承け継いぎました。
現在では家相地相について様々な意見がありますが、上の図は、一般的にわれわれが家相を見る上では十分と思いますが、尚詳しく調べたい場合は専門家に相談しましょう。
然しながら、完全に家相の良い家を建てることは先づ不可能に近く、又、凶相であるとして立て替えることも容易ではありません。このような場合、家の良し悪しを忘れてしまうのが一番よいのですが、それもむづかしい時は、神事を執り行って貰い安泰を祈念するのも一つの方法でしょう。
神道では祓い清めることによって、罪穢れが消え去り、凶が吉に変わるとされており、春祈祷などで家中のお祓いをするのもそのためです。又、いくら良い家相であっても、昔の人は、不浄や乱雑であれば、吉が凶に変わるといいました。
[注意]
上に述べたものは古くから行われている家相の説の一端ですが、諸般の事情の変わっている今日では、検討を要するものも 少なくありません。実際に当たっては、根拠や由来を考慮し、慎重に取扱うことが望ましいでしょう。
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