1.『寛文11年改め』の獅子頭
1)長井の獅子頭の種類と特徴
獅子頭の種類と特徴
唐獅子
1)頭に宝珠がない
2)眼はマユの真下
3)黒眼は書き眼
4)巻毛の彫がある
5)キバは前歯にある
(勧進代の總宮神社・白兎の葉山神社だけ)
蛇 頭
1)宝珠(金の玉)がある
2) 眼はマユの斜下前
3)黒眼は白眼(金色)より飛び出して、丸く彫られている。
4)巻毛彫りはないのが多い。
長井市内の獅子幕 |
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多くは、波と水玉・獅子玉に染抜かれており縞はない。
長井の獅子は、他地域のものと異なり、前記の種類でいうと、『蛇頭』に属するもので、目玉が丸くとび出て、眉が目玉の後方に下って、前後に面長の獅子として彫られ、獅子頭といわず、蛇頭といっている。それに波頭を表した大幕をつけ、多人数の舞手が入り、大幕多人数入り獅子となっている。
舞い方も蛇行し、頭は一定の高さに保って上下せず、腰に動きをつけてすべるように舞う。 |
2.最古の獅子頭
『寛文11年(1671)9月19日改』 と、白眼内に書かれた記事から考えると、実際に制作されたのは、100年前として1570年代、即ち元亀の頃、伊達晴宗の時代だから、中世の末になる。
この地方では、最古の獅子頭としての又1500年代から確実に、この獅子頭を使って獅子舞が行われていたという唯一の物的証拠にもなる貴重な資料である。
3.大きさ、高さ、横、縦 |
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高 さ
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約30cm |
横
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約30cm〜40cm |
縦
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約40cm〜50cm |
重 さ
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約5kg〜8kg |
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