總宮神社
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第19回ながい黒獅子祭り

平成21年度 第20回 ながい黒獅子祭り 出場神社



【總宮神社(宮地区)】ソウミヤジンジャ
 置賜地方の獅子舞の総本家。940年前、前九年の役で源頼義が兵士たちに獅子舞をさせたのが始まりとされる。「卯の花姫伝説」、「化粧坂観音」「ヤマトタケル伝説」など全国的にも由緒あるお宮である。 森、寺泉、川原沢など、近年まで近郷の人達が獅子振りの勉強のため獅子連に入っていた。古くは川西町・飯豊町・小国町などからも習いに来ていた。

【白山神社(十日町地区)】ハクサンジンジャ
加賀の白山大権現を勧請し白山宮として鎮座。
  警固掛かりでは、警固が左手で獅子の右あごをつかむ、すると獅子は苦しくて口を開く。という古いやり方を伝承。現在天保の年号がある太鼓が残されている。以前は宮の獅子連が振っていたが、昭和10年から子供会が舞い、昭和63年から獅子舞保存会が復活した。現在は黒獅子祭りの1週間前の土日に祭礼が行われている。

【白山皇大神社(小出地区)】ハクサンコウタイジンジャ
 皇大神社は天照大神を祀り、白山神社はイザナギ、イザナミ二柱を祀る。この地方では最も古く郷土の氏子のみによって継承されてきた獅子舞で、最近までは毛槍奴行列があった。社殿から出るとき、入るとき、特に階段の昇り降りの厳粛な振りが見どころ。地域内の新築された家屋に宿をとり御休みする。
  本来は一社に一体のお獅子が出御するのだが、近年氏戸数の減少により白山神社と皇大神社同時に祭りを行い、二体同時に出御する。(白山皇大神社という神社はない)黒獅子祭りには夫婦獅子と称し出御している。




【葉山神社(白兎地区)】ハヤマジンジャ
 巻眉の大きな獅子頭で、角力、警固に向かうとき顎を下げ、頭を回転しながら挑み、勇壮な格闘が特徴。地区内隅々をまわり清める。  他神社と異なる獅子頭が見物。

【津嶋神社(森地区)】ツシマジンジャ
 大蛇が地面をくねるように進む蛇頭舞で、頭は水平に上下させず8の字を書くように進み、場所ごとに見返しをしながら勇壮に進む。津嶋神社の獅子頭は3頭あり、古いのは明治22年の年号が記されている。




【豊里神社(時庭地区)】トヨサトジンジャ
 3つの神社が合併し豊里神社と改名した。祭には、獅子と神輿(神輿は夜祭りのみ)が同時に、5地区を5年に1度づつ回ることにしている。道中は、獅子が先でお休みをする自宅の庭まで行くと、神輿が先に家の中に収められる。

【羽黒神社(泉地区)】ハグロジンジャ
 羽黒神社は最上川の川向かいの山にあったので、舟で最上川を渡り神社で祈祷を済ませ、獅子舞を奉納してから舟で村へ渡る、その時堤防で地区民が出迎える場面が1つの見せ場だった。しかし、昭和36年の大雪で神社の祠が倒壊したので、新しく羽黒地区内に神社を建築した。獅子舞は、總宮神社から以前指導を受けたという話がある。

【若宮八幡神社(河井地区)】ワカミヤハチマンジンジャ
 米物は実在の力士のしこ名。振りは總宮神社系、少数精鋭で、勇壮な獅子舞。河井地区の鎮守のものとして、永年地区外に出たことはないが近年参加している。幕の中に幕頭が存在し、獅子頭とは別の役割で幕内をまとめる。

【稲荷神社(今泉地区)】イナリジンジャ
 大頭の纏める「若連」で舞われる總宮神社系の獅子舞。例祭が8月15日、前夜祭の14日に200戸以上の部落を獅子舞が神輿と渡御する。暑い時期のお祭りなので、獅子幕が全て麻で出来ている珍しい舞を見ることが出来る。獅子を納める時に独特な回線を描きながら獅子頭の下に、獅子を納める。警護に四股名はないが、丸に三本の社紋を回しにつけ、黒獅子舞の警護の中では唯一「腹掛け」をつけて警護役を務める。見所の一つといっていいだろう。

西


【津嶋神社(草岡地区)】ツシマジンジャ
 摺足、お堂巡り等の他の地区では見られない振りがある。また舞そのものは、常に警固と一体で、静かで落ち着きがあるため、警固掛かりにすごみがある。その昔、悪代官をやっつけた獅子という話も有名。警固交替の時、相撲で決める。

【五所神社(寺泉地区)】ゴショジンジャ
 獅子舞の前に獅子達が獅子を貰い受ける儀式がある。また警固が2人いるのも他には珍しい。出獅子は優雅にゆっくりと、上げ獅子は荒々しく勇壮に振る。古くは總宮神社から伝えられたが、振りは独自に変わってきている。以前は神社の近くを振っていたが、9区域の公民館を4年に1度行くよう割りふって寺泉全域をまわっている。




【文殊尊(川窪地区)】モンジュソン
 昭和初期、当時の若者たちが九野本稲荷神社の獅子舞を見て、観音寺の文殊尊でも出そういう動きになり、少人数で始め、戦後は稲荷神社から離れ祭りを行なう。その為、稲荷神社との共通点が多い。

【八雲神社(泉地区)】ヤグモジンジャ
 1128(大治3)年、京・祇園社(現在の八坂神社)から分霊を勤請したのが創始という八雲神社。長井の獅子の特徴は黒塗りであることで、前後に面長、漆黒の獅子頭は、「蛇頭」と呼ばれるこの地域特有のもの。例祭日には、警護に先導され、新築された家屋に招待され、玄関、茶の間、座敷を舞う「中振り」が行なわれる。

【稲荷神社(九野本地区)】イナリジンジャ
 境内で舞う獅子舞。ドデンカの囃子にあわせて七五三を舞う。顎を引いてにらみをきかす勇壮な姿、警固掛かりの時、獅子の足が4本警固の足にからみついての格闘の姿は他には見られない。神社には獅子頭が5頭あるが、古いものには明治22年9月の年号が記されている。

【伊佐沢神社(伊佐沢地区)】イサザワジンジャ
 元は上伊佐沢にあった八幡神社と、中伊佐沢にあった稲荷神社を合祀し、大正8年、中間点である現在地に「伊佐沢神社」と改称し祀られました。例祭日には伝統の庭獅子を奉納しています。(まちに出ないで境内のみ舞われる獅子舞)例祭が5月3日と置賜地方で一番早く行われていることでも知られています。

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